- Quadcept Support
- 24/05/07 17:15:42
お問い合わせいただきありがとうございます。
49564 様のおっしゃられるようにQuadceptでは部品に複数のフットプリントを登録が可能ですので
実装条件でアクティブ設定を切り替えてご活用いただくことができます。
◆フットプリント形状の切り替え
部品に複数フットプリントを登録することでのデメリットというわけではないのですが
ご留意いただく点としては、回路図上でフットプリントの『アクティブ設定』を切り替えた場合、
回路図で【部品更新】の「オブジェクト:フットプリント」を実施すると
ライブラリにて設定されている『アクティブ設定』に更新されますので、ご注意くださいませ。
(PCBでの【部品更新】ではシート上の『アクティブ設定』が維持されます。)
どうぞよろしくお願いいたします。
- 49564
- 24/05/08 16:09:20
上記の回答の流れで質問です。
PCB上でフットプリントを変更した状態で、回路図を変更してPCB転送をかけるとフットプリントが元に戻ってしまいます。
これを防ぐ方法はないでしょうか?
PCB転送の際に差分は出ますが、担当者が変わったり、変更時期が間が空いた場合など過去の経緯を知らないとそのまま変更をかけてしまうので、防止になる設定などがあるか知りたいとなります。
PCB上でフットプリントを変更した状態で、回路図を変更してPCB転送をかけるとフットプリントが元に戻ってしまいます。
これを防ぐ方法はないでしょうか?
PCB転送の際に差分は出ますが、担当者が変わったり、変更時期が間が空いた場合など過去の経緯を知らないとそのまま変更をかけてしまうので、防止になる設定などがあるか知りたいとなります。
- Quadcept Support
- 24/05/08 21:07:34
お問い合わせいただきありがとうございます。
回路図から【PCB転送】にてPCBへと展開し、PCBでアクティブ設定を変更した部品に対して
回路図でフットプリントのアクティブ設定が元のままの部品の情報を【アノテーション】すると
PCBに配置されているフットプリントのアクティブ設定が元に戻るということでしょうか。
上記の内容であれば、49564様のおっしゃるように
フットプリントは回路図での設定をPCBへと【アノテーション】で差分転送されておりますので
元のアクティブ設定が採用され、フットプリントは元に戻るのが正常な動作となります。
【アノテーション】時に差分の「転送内容」として明示されますので、
こちらにてご確認いただき、転送不要であれば「適用」のチェックを外していただくか、
回路図でアクティブ設定を変更していただけますと幸いです。
49564様のご意向にそうような回答とならず申し訳ございません。
また、上記の回路図から転送されたPCBにて、フットプリントのアクティブ設定を変更した状態であれば
『DRC:アノテーション』が検出されますので、担当者や変更期間が空いて設計を触る際には
まず「エラー一覧」にて設計データの状態を確認していただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 49564
- 24/05/09 09:22:31
>PCBに配置されているフットプリントのアクティブ設定が元に戻るということでしょうか。
その通りになります。なので回答も承知しました。
では推奨するやり方としては、以下の2つの方法となりますでしょうか?
①PCB上でフットプリント変更(アクティブ変更)をした場合は、回路図側も同じくアクティブ変更をしてアノテーションをかける。
そうすれば差分は発生しない。
②もしくはPCB上でフットプリント変更(アクティブ変更)をするのではなく常に回路図側をアクティブ変更する。
こちらは差分は発生しますが、意図的な変更なので認識通りとなる。
回路図とPCBのどちらかに差異を残した状態で、担当者変更や変更期間が空いて設計を触るなどは、意図を理解せずに進められてしまうリスクがあるので出来るだけその状態にならないようにしたいと思っています。(過去にそのような事例がある為)
ちなみに機能としてあるか教えて下さい。
上記①②共に、アクティブ変更する対象が多数ある場合は1点づつ変更すると手間なので、一括で変更する方法は御座いますか?
マニュアルに記載などあればご教示願います。
- Quadcept Support
- 24/05/09 10:55:04
ご連絡をいただきありがとうございます。
また、現状の動作についてご了承いただきありがとうございます。
いただいております状況について以下に記載してまいります。
>①
PCB上でフットプリント変更(アクティブ変更)すると、まずこの時点では回路図とPCBに差分が発生しており
『DRC:アノテーション』が検出される状態となります。
※この状態で『回路図からPCB』へ【アノテーション】を実行すると
「転送内容:アクティブフットプリント変更」が存在し、
アノテーション実行すると、PCBのフットプリントは回路図のアクティブ設定されているフットプリントに戻ります。
PCBでフットプリント変更(アクティブ変更)した後に、回路図側も同じくアクティブ変更すると
PCBと差分がなくなりますので『DRC:アノテーション』もなくなり、
【アノテーション】機能でも「転送内容:アクティブフットプリント変更」は存在しなくなります。
※回路図側のアクティブ設定を変更する方法としては、回路図でひとつひとつの部品を変更する以外に
『PCBから回路図』へ【アノテーション】を実行すると
回路図に対して「転送内容:アクティブフットプリント変更」を一括で行うことが可能です。
>②
PCBでフットプリント変更(アクティブ変更)を行わずに、
回路図でフットプリント変更(アクティブ変更)を行った場合でも、
この時点では回路図とPCBに差分が発生しており『DRC:アノテーション』が検出される状態となります。
この状態で『回路図からPCB』へ【アノテーション】を実行すると
PCB上のフットプリントに対して「転送内容:アクティブフットプリント変更」が行われることで
PCBに配置されているフットプリントが変更され、差分はなくなります。
どちらの場合も、『変更を行った側から、変更していない側』へ
【アノテーション】を実行することで差分をなくすことができます。
◆アノテーション(差分転送・差分比較)機能について
◆アノテーション(設計変更転送)
◆DRCエラー:アノテーション
最後になりましたが、フットプリントのアクティブ設定を一括で変更する方法についてですが
PCBであれば、対象の同一部品を選択状態として
「プロパティ」ウィンドウの『形状』から一括変更が可能となっております。
(回路図側でのフットプリント形状を一括変更する動作はサポートしておりません。)
◆プロパティウィンドウ
※同一部品の選択には対象の部品をひとつ選択し
【右クリック】→【選択方法】→【同一部品選択】していただくのが簡単かと思います。
◆同一部品選択
上記のことから、PCBで同一部品に対してフットプリント形状の一括変更を行った後に
『PCBから回路図』へ【アノテーション】で差分として存在する「転送内容:アクティブフットプリント変更」を
回路図に反映していただくと、差分のないプロジェクトの状態となるかと思います。
お手数ではございますが、一度お試しいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。