- Quadcept Support
- 23/04/21 14:26:53
お問い合わせいただきありがとうございます。
また、画像もお送りいただきありがとうございます。
いただいております内容についてですが、
まずご質問いただいておりますベタはパッドから自動でクリアランス確保しておりますので
「静的ベタ」ではなく「動的ベタ」を配置されているかと思います。
(「動的ベタ」につきましては『DRC設定:クリアランス』の設定によって異ネットからクリアランスを確保しますので
緑線の部分のようにR24のパッドとの位置関係から凸部分ができている状況です。)
◆ベタの種類
作図されたベタの種類は、対象のベタを選択し
画面左にある「プロパティ」ウィンドウの『ベタ種類』項目にて確認が可能です。
また、『ベタ種類』を変更することで、対象ベタを「動的ベタ」「静的ベタ」に切り替えが可能です。
◆ベタ種類の切り替え
※ベタ作図後だけでなく、ベタを作図するモードに入った際にも切り替えが可能です。
上記を踏まえた上で対応方法について以下に記載してまいりますのでご確認くださいませ。
・ベタの輪郭を編集する
すでに49564様がお試しいただいておりますように、対象のベタを選択し【右クリック】→【輪郭編集】にて
ベタの輪郭を編集していただくことでも対応可能です。
【輪郭編集】は“作図されているベタの輪郭”そのものを編集しますので、
「動的ベタ」が“自動的にクリアランス確保した塗りの領域”の輪郭のみを編集することは不可となっております。
画像ですと「動的ベタ」の確保したクリアランス部分も含めて、
作図されているベタの輪郭を対象として内側に輪郭編集していただけますと幸いです。
◆ベタの編集(輪郭編集)
※「動的ベタ」「静的ベタ」ともに編集が可能です。
※「動的ベタ」が自動的に確保するクリアランスは編集不可となります。
・【カットアウト】を配置する
該当部分に【カットアウト】を配置していただくことで、ベタの塗りを抜くことが可能です。
◆カットアウトの作図
・「静的ベタ」へと切り替えて任意形状に輪郭編集する
本来は「静的ベタ」として配置したかったということであれば、
上記の『ベタ種類の切り替え』にて「動的ベタ」から「静的ベタ」に切り替えていただき、
「静的ベタ」の輪郭として任意に編集してご対応くださいませ。
上記についてご確認いただき、どの方法で対応するのがご意向にそうかご検討いただけますと幸いです。
最後になりましたが、「動的ベタ」が自動的にクリアランス確保した際の
ベタ作図の輪郭につきましては、上部メニュー【表示】→【輪郭線表示(動的ベタ)】にて
表示/非表示の切り替えが可能となっております。
◆動的ベタ輪郭線
上記についてご確認いただき、一度お試しいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 49564
- 23/04/21 14:42:33
ご回答有難う御座います。
ご指摘の通り動的ベタでした、失礼いたしました。
動的ベタから静的ベタに切り替えたのですが、異極と重なっています。
動的ベタの様にDRC設定値のクリアランス分だけ抜けてくれません。
これはどのようにクリアランス値分だけ切り抜けるのですか。
- Quadcept Support
- 23/04/21 16:29:59
ご連絡をいただきありがとうございます。
「動的ベタ」から「静的ベタ」へと切り替えたとのこと、承知いたしました。
「静的ベタ」は作図した領域をベタにて塗るオブジェクトとなりますので
異ネットが存在していても自動的に避けることはしない動作となっております。
「動的ベタ」は『DRC:クリアランス』の設計によって自動的に避けますので
クリアランス確保される代わりに、今回のように設計者様の意図した形状になるとは限りませんが、
「静的ベタ」は設計者様が任意に希望の形状を作図するオブジェクトとなります。
細かくクリアランス値のぎりぎりまで作図せずにある程度の余裕をもって確保していただくのが良いかと思いますが、
手動でクリアランス値分だけ避けたいということであれば「Grid」を調整するなどして編集していただけますと幸いです。
◆Grid設定
お手数ではございますが、一度お試しいただけますと幸いです。
また、今後の検討課題として動的ベタを静的ベタへと形状を維持したまま変換する機能が議題に上がっております。
こちらが実現しましたら、静的ベタに変換することで領域内の形状も編集可能となるかと思います。
ベタ構造に関わり影響範囲も大きな内容となりますので
対応までにはまだお時間いただくかと思いますが、何卒ご理解ご容赦くださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。