複数シンボルを持つ部品で、referenceを更新する場合の挙動について

TC74HC14AFなど複数シンボル「A,B,C,D,E,F,G」を持つ部品で、referenceを更新する場合挙動について教えてください。
「A」を「IC1」から「IC101」に更新すると自動で「B,C,D,E,F,G」が更新する場合と、しない場合があり動作仕様がよくわかりません。
自動更新で使用したいので 使用方法を教えてください。
お問い合わせいただきありがとうございます。

複数シンボルの部品(ゲート部品)のReferenceを更新(変更)する動作について
現状可能な操作を以下に記載してまいりますのでご確認くださいませ。

・【Reference更新】にてReferenceを更新する
上部メニュー【プロジェクト】→【Reference更新】にて「更新対象」や「Reference」「数値指定」「更新の方向」を決めて
配置されている部品のReferenceを更新が可能です。
◆Reference更新

例えば、特定の部品のゲート“IC1/A”を選択状態として【Referenceを更新】を実行し、
「更新対象:選択部品」「開始番号:101」で実行することで“IC1”の全ゲートを“IC101”へと更新することが可能です。
※更新ですので、すでに設計シート上に存在するReferenceへの変更や入れ替えを行うことはできません。


・ゲート毎にReferenceを変更する
配置されている部品のゲートを選択し「プロパティ」ウィンドウの『Reference』項目を編集して
Referenceを変更することが可能です。
◆プロパティウィンドウ

例えば、“IC1/A”を選択し「プロパティ」ウィンドウの『Reference』項目を“IC101”へと変更することが可能です。
この場合、すでに設計シート上に存在しているReferenceを指定すると対象のReferenceと入れ替わります。
ただし、ゲートの連動はありませんので各ゲート(A,B,C,D,…)に対して変更操作が必要となります。
「オブジェクト」ウィンドウのリストから対象の選択を行うとシート上で探す手間が省け、ミスの抑制になるかと思います。
◆オブジェクトウィンドウ


・『部品属性一覧』からReferenceを変更する
上部メニュー【プロジェクト】→【部品属性一覧】を選択し、『部品属性一覧』ダイアログを開き
「Reference」項目を編集することがReferenceの変更が可能です。
◆部品属性一覧

例えば、ダイアログ内で「Reference」の“IC1”を“IC101”に編集して変更が可能です。
この場合、複数ゲートで構成されていても一括でReferenceが変更されます。
しかしながら、重複するReferenceへの変更は不可となりますので
設計シート上に存在しているReferenceへと変更する際には、変更先のReferenceを一旦存在しないReferenceに変えるなど
重複しない状態としてReferenceを変更する必要があります。


ゲート部品のReferenceを更新、変更する方法としては上記となりますので
一度お試しいただき、protel99se_sp6 様のReferenceを更新(変更)したい状況にあわせてご対応いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。
回答ありがとうございます 紹介いただいた操作方法では一長一短となっています。

・【Reference更新】にてReferenceを更新する
 更新ですので、すでに設計シート上に存在するReferenceへの変更や入れ替えを行うことはできません。
IC1,2,3をIC101,102,103としたい場合、既存でIC101,102が存在する場合IC103,104,105となり、使いにくいところです。

・ゲート毎にReferenceを変更する
ゲート毎に、別のReferenceを設定し、使用する状況が想定できませんが、変更漏れが懸念されます。
このUIで、全ゲートを更新できればベストです。

・『部品属性一覧』からReferenceを変更する
紹介いただいた、UIの中では一番スッキリしているのですが、大規模回路になると反応が悪く使用しづらい状況です。
ご連絡をいただきありがとうございます。

・ゲート毎にReferenceを変更する
こちらにつきましては、QuadceptのReferenceは部品配置時に「穴埋め」ではなく
「追番」を採用しておりますため、ゲート部品を配置途中に中断し
改めて残りのゲートを配置する際にはゲート毎に『Reference』『ゲート番号』の編集が必要となります。

また、QuadceptではReferenceの重複を許可しておらず
そのために複数オブジェクトを選択した状態での『Reference』を一括変更は不可としております。

この動作について、複数選択した対象に対して
“同一Referenceの複数ゲートであれば編集を許可する”という判定を加えることで
同一Referenceのゲートを複数選択した状態であれば
『Reference』を一括変更できる機能拡張が可能か仕様検討も含め協議してみたいと思います。

ゲート部品は影響範囲や動作の複雑さなど考慮すべき内容が多岐にわたりますので
お時間いただくかとは思いますが検討課題とさせていただきます。

貴重なご意見をいただきありがとうございます。
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