• yuki
  • 12/12/26 13:36:27

ERCおよびピンプロパティー参照

ERC機能は現状あまり有効な使い方ができません。
問題はデバイスプロセス(スイングレベル)やファンイン/ファンアウトの指定ができないからです。また電源をひとくくりで扱うのも問題がるのではないでしょうか。(VCCとGNDとの接続が許される?)

全てを網羅し、万人に受け入れられるまで機能充実を求めることは不可能かとも思えますので以下の対応をお願いしたいのですがご検討いただけますでしょうか。

① 電気特性にユーザー任意記述を許可する。(内臓ERCでは未定義の扱いで可)
   *** 現状の電気特性プロパティーとは別なプロパティーの追加でも構いません。
② EAGLEフォーマットのような並びで各ピンにその電気特性も付記したネットリストを出力できるようにする。(CVS形式希望)


上記の出力さえ得られれば提出物としてのERC検証ドキュメントが作成できます。また、ユーザーが独自のERCを自前で作成することも容易になるのではないかと思われます。
尚、同一ネットに接続された全ピンの電気特性確認はリスト出力だけでなく、回路図入力中シグナルの選択で任意にできるようだと更にと助かります。 

お問い合わせいただき、ありがとうございます。

yuki様のおっしゃる通り、全てのご要望に沿う形の機能提供は困難な点もありますが、
なるべく対応出来ますよう開発と協議し、進めさせていただきます。
まずはご提案頂きました機能(①、②)について、次回メジャーバージョンアップにて改善できますよう進めてまいります。

仕様を詰めていく上で、ご相談させて頂くこともあるかと思いますが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
取り急ぎ、下記ご回答させていただきます。

> 電源をひとくくりで扱うのも問題がるのではないでしょうか。(VCCとGNDとの接続が許される?)
ご指摘の通り、接続できてしまうのは問題ありそうですね。VCCとGNDを同一特性として扱うことの根本的な問題は残りますが
「異なる電源名の接続を確認する」旨のERCを追加したいと考えております。
この他、ご使用頂いている中で、確認したい点等あれば、お教え頂けないでしょうか。

> デバイスプロセス(スイングレベル)やファンイン/ファンアウトの指定ができないからです。
こちらの点は回避策にはなりますが、「①②」の機能追加により代用して頂く事で問題ございませんでしょうか?

> 尚、同一ネットに接続された全ピンの電気特性確認はリスト出力だけでなく、
> 回路図入力中シグナルの選択で任意にできるようだと更にと助かります。 
「①②」の機能追加の他に選択ネットの「ピンリスト・電気特性」をリアルタイムに確認したいと言うことでよろしいでしょうか。
プロパティで確認できるようこちらも合わせて進めさせて頂きます。

また、「①②」で出力する様な形式を読み取り、検証する外部ツールがあるのでしょうか。よろしければ製品名をお教え頂けないでしょうか?
入力フォーマットの確認や、今後の参考にさせて頂きたいと思います。

  • yuki
  • 12/12/26 22:51:09
>「異なる電源名の接続を確認する」旨のERCを追加したいと考えております。
>この他、ご使用頂いている中で、確認したい点等あれば、お教え頂けないでしょうか。
電源icの出力ピンは「出力」にするのか「電源」にするのか迷います。ご提案のルールを採用した場合は「電源xxV」とすることで電源シンボルと接続できると考えてよろしいでしょうか?

>> デバイスプロセス(スイングレベル)やファンイン/ファンアウトの指定ができないからです。
>こちらの点は回避策にはなりますが、「①②」の機能追加により代用して頂く事で問題ございませんでしょうか?
ご検討いただけるなら、現状の「電気特性」とされているものを「入出力指定」のようなものにし、別途「電気特性」というものを設けていただけると良いかと思います。
入出力指定、電気特性の組み合わせ例としては:
[出力ピン]  [COMS2.5_L4H0.1]   :  2.5VスイングのCMOS出力でファンアウトがシンク4.0mA/ソース0.1mA
[入力ピン]  [TTL5_L0.2H0.2]  : 5VTTL使用の入力ピンでファンインがH/Lともに200uA
[パッシブピン]  [PULL3.3_H0L0.3] : 抵抗のピンがプルアップになっていてLレベル時ファンインが300uA
というような記述形態を考えていますが、これはあくまでユーザーの任意定義です。

1つのネットに接続されているピンの数とREF/PIN組合わせ名とは既存のどのネットリストでも確認できます。が、これはアートワークプロセスを後工程に踏まえて最低限必要とされる情報をまとめただけのものと言えます。
ERCはといえば、私の知る限りですが、どのEDAも独自のルールを設定して結果だけを報告する独立したユーティリティーという位置づけになっています。そして残念ながらいずれも日々進化するデバイスプロセスに対応が追従できているとは言い難いのが現状です。
そこで提案したいのが「内臓ERCではカバーできない部分についてはユーザーが最終判断できるように各ピンの電気情報をノードごとにまとめて出力する機能を用意する。」ということです。(判定の自動化は先送りにしても設定情報の出力は行う。)

>「①②」の機能追加の他に選択ネットの「ピンリスト・電気特性」をリアルタイムに確認したいと言うことでよろしいでしょうか。
規模の大きな回路ではネット上のピン数が不用意に多くなり、かつ分散する(データバス等)場合があります。直接設計した担当でない管理者でもマルチシートにわたるノードの健全性確認が瞬時にできるということには大きなアドバンテージがあると思います。

>また、「①②」で出力する様な形式を読み取り、検証する外部ツールがあるのでしょうか。よろしければ製品名をお教え頂けないでしょうか?
多分存在しないと思います。ただし、データさえあれば弊社のようにエクセルVBAで対応しようされる方々は少なくないと思います。

新規ユーザーの要望に対しここまで真摯に耳を傾けていただける貴社ご担当者様に心より感謝いたします。
できれば他のユーザー様のご意見もお伺いしたいところです。
ご回答ありがとうございます。
yuki様から頂きましたご意見を参考にさせていただき、開発と協議をしながら対応を進めております。

>>> デバイスプロセス(スイングレベル)やファンイン/ファンアウトの指定ができないからです。
>>
こちらの点は回避策にはなりますが、「①②」の機能追加により代用して頂く事で問題ございませんでしょうか?
>
ご検討いただけるなら、現状の「電気特性」とされているものを「入出力指定」のようなものにし、

>別途「電気特性」というものを設けていただけると良いかと思います。
>
入出力指定、電気特性の組み合わせ例としては:
>[
出力ピン]  [COMS2.5_L4H0.1]   :  2.5VスイングのCMOS出力でファンアウトがシンク4.0mA/ソース0.1mA
>[
入力ピン]  [TTL5_L0.2H0.2]  : 5VTTL使用の入力ピンでファンインがH/Lともに200uA
>[
パッシブピン]  [PULL3.3_H0L0.3] : 抵抗のピンがプルアップになっていてLレベル時ファンインが300uA
>
というような記述形態を考えていますが、これはあくまでユーザーの任意定義です。

こちらにつきましては、現状のピン情報に「電気特性」という項目があるため、項目名や内容を変更することで
現在お使い頂いているユーザー様が混乱することが懸念されます。
そのため、yuki様のご要望にある「①②」の機能追加として、部品のピン情報の「電気特性」はそのままに、
自由記入していただける「備考欄」のような項目を追加させていただきたいと思います。
こちらは使用されるユーザー様によって、自由に任意記述することができる「備考欄」としたいと考えております。

また通常のネットリストとは別に、「電気特性」「備考」も合わせて出力できる
ピン情報出力機能(CSV形式)も追加させていただきます。
出力例としては添付資料のような形を考えておりますが、問題ございませんでしょうか?


>>「①②」の機能追加の他に選択ネットの「ピンリスト・電気特性」をリアルタイムに確認したいと言うことでよろしいでしょうか。
>
規模の大きな回路ではネット上のピン数が不用意に多くなり、かつ分散する(データバス等)場合があります。
>直接設計した担当でない管理者でもマルチシートにわたるノードの健全性確認が瞬時にできるということには
>大きなアドバンテージがあると思います。

回路図上でネットを選択した際には、プロパティ項目に、接続されているピン情報を表示するよう 機能追加させていただきます。


>「異なる電源名の接続を確認する」旨のERCを追加したいと考えております。
>
この他、ご使用頂いている中で、確認したい点等あれば、お教え頂けないでしょうか。
>
電源icの出力ピンは「出力」にするのか「電源」にするのか迷います。
>ご提案のルールを採用した場合は「電源xxV」とすることで電源シンボルと接続できると考えてよろしいでしょうか?

「異なる電源名の接続を確認する」の件ですが、
×:電源名
○:電源シンボル

の間違いでした。
こちらの解釈では、同じ電源名(ネット名)で 異なる電源シンボル同士が接続されている場合に
エラー検出が必要と思い、ご提案させていただいておりました。
こちらのチェック機能は必要ないでしょうか?

ただし、この場合でも、 yuki様のおっしゃる電源ICの接続についてはチェックできないので
別の方法を検討する必要がございます。
開発にて検討しておりますが、良い仕様がまとまっておりませんので、
一度、①②の対応にてリリースし、 その後改めて検討させていただきたいと思っております。
ご意見お聞かせいただければ幸いです。


貴重なご意見をいただき誠にありがとうございます。
Quadceptは皆様のご意見をもとに成長するCADですので これからもよろしくお願いいたします。  
  • yuki
  • 12/12/28 15:11:37
>こちらは使用されるユーザー様によって、自由に任意記述することができる「備考欄」としたいと考えております。
それで結構です。

>出力例としては添付資料のような形を考えておりますが、問題ございませんでしょうか?
必要充分です。

>こちらの解釈では、同じ電源名(ネット名)で異なる電源シンボル同士が接続されている場合に
>エラー検出が必要と思い、ご提案させていただいておりました。
>こちらのチェック機能は必要ないでしょうか?
もちろんあれば助かります。

LDO出力を電源ピンに接続する場合や、ダンピン抵抗で区切られたネットには出力が存在しなくなったり、と、ERCは厳密に考えるとほとんど機能しなくなってしまいます。そのため自動化については懐疑的でした。
これまではここで諦めていたのですが、今回任意表現での表出力化にご協力いただけるということでかなり期待しています。

尚、「電気特性」というピンプロパティーのくくりは変更しないということですが、任意の特性名を入力できるようにだけはしてください。扱いは「未定義」に含まれるということで結構です。

ご回答いただき、ありがとうございます。

>尚、「電気特性」というピンプロパティーのくくりは変更しないということですが、 
>任意の特性名を入力できるようにだけはしてください。 
>扱いは「未定義」に含まれるということで結構です。   

かしこまりました。
上記の内容もあわせまして、開発とも協議し
次回メジャーバージョンアップにて対応できますよう進めてまいります。
[①②の機能追加について]
対応バージョンをリリースさせていただきました。
---------------------
リリース日:2013/02/28
バージョン:v4.0.0
概    要:①部品属性 ピンの電気特性編集機能。
       :②回路図のピン情報出力機能(CSV形式)
---------------------
①. 部品属性のピン項目において【電気特性】欄を編集できるようにしました。
   この時、任意入力された特性は【未定義】として扱われます。
②. 回路図上のネット/ピン情報を一覧で出力できるようにしました。(CSV形式)
   上部メニューの【編集】>>【ネット/ピン情報表示】を選択し、【一覧表出力】にて
   CSV形式の一覧を出力することができます。


以上お手数ですが一度お試しいただけますと幸いです。
  • yuki
  • 13/03/04 15:58:05
動作確認させていただきました。任意に設定した「電気特性」の扱いは「未定義」でもちろん構わないのですが、任意入力した名前がリストに残らず「未定義」と書き直されてしまうところだけちょっと残念でした。
幾つかケースをこなしてみてまた改善のお願いをするかもしれません。よろしくお願いいたします。
[ピン/ネット情報表示について]
対応バージョンをリリースさせていただきました。
---------------------
リリース日:2013/03/05
バージョン:v4.01
概    要:任意入力の電気特性を表示するよう対応しました。
---------------------
上記のピン電気特性について、電気特性の名称を任意入力した際に
【ピン/ネット情報表示】を出力すると、電気特性の名称が「未定義」と出力されおりましたのを
任意で入力した名称が出力されるよう対応いたしました。
ぜひ一度お試しいただけますと幸いです。
  • yuki
  • 13/03/10 14:32:09
ご対応いただいた内容でノードの特性が「任意電気特性名」及び「備考情報」の表示されることを確認しました。
が、一つ問題があるようです。
部品の編集でプロパティー記述を追加してそれをセーブ。->回路図に戻って部品の更新を行う。
では追加したプロパティー情報が取り込まれません。
「部品の更新」ではなく、新たに部品呼び出しを行い、配置済みの部品の上に乗せる「置き換え」では更新されるようです。
これは仕様でしょうか?
お問い合わせいただきありがとうございます。
ご連絡いただきました現象について調査しているのですが
弊社環境では再現ができておりませんのが現状です。

手順としましては
 1. 回路図上に部品を配置する。
 2. 【開く】>>【部品】から対象の部品を開き、属性やピンの特性や備考などの編集を行う。
 3. 編集済みの部品を上書き保存する。
 4. 回路図に戻り、上部メニュー【プロジェクト】>>【部品更新】を実行する。
以上の手順で問題ないでしょうか?
弊社内で確認したところでは部品は更新されておりましたので、ご確認です。
ちなみに、yuki様のおっしゃられている「プロパティー情報」というのは
私どもが確認した「属性やピンの特性や備考」などのことで合っておりますでしょうか?

上記の再現内容が間違いないようでしたら
お手数をおかけしますが一度、簡単な部品を作成いただき新規の回路図に配置して
部品編集の後、部品更新をお試しいただけませんでしょうか?

お忙しいところ、ご迷惑をおかけしており恐縮ですが
ご確認いただけますと幸いです。
私どもも原因の究明に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
  • yuki
  • 13/03/11 10:39:12
先ほど再度試したのですが、どうやら更新項目選択で「属性」だけを選択を選択した場合はだめで、「属性+形状」の場合は更新されるようです。
ご確認お願いします。

また、これらの情報を編集ウインドウでクリップボードコピーした場合。備考欄だけ無視されるようですので合わせてご確認願います。
(クリップボードへのコピー -> EXCELLファイルへの貼り付け)
詳しい状況をご連絡いただきありがとうございます。
さっそく部品の更新について内容を確認いたしました。

「属性」選択時の部品更新についてなのですが
開発にも確認しましたところ
現状としては【部品の更新】の際に「属性+形状」にて実行した場合は、部品を置き直す処理をしておりますが、
「属性」のみを選択して実行した場合には、ピンの編集内容は更新されない仕様となっております。

ただ、部品属性の更新機能につきましては、社内でも検討事項に上がっておりますので
今後、より皆様が活用しやすい機能となりますよう協議し尽力してまいりますので
もうしばらくお時間いただけますよう、よろしくお願いいたします。

また、属性情報のクリップボードへのコピーについてですが
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。不具合になります。
こちら次回バージョンアップのリリースにて早急に対応させていただきます。

ご指摘いただきありがとうございました。
ひとつひとつ前進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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